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リテンションマーケティングの準備〜クリティカルイベント編〜

近年、マーケティングにおいて、継続的な製品利用に焦点を当てたリテンションがますます重要視されています。

リテンションマーケティングとは、既存の顧客を長期間に渡って維持・活用するためのマーケティング戦略の一環です。このアプローチにより、単なる新規顧客の獲得だけでなく、既存の顧客との関係を重視し、繰り返しの取引やブランドロイヤリティの向上を目指します。

前回の記事では、リテンションマーケティングの準備に必要なポイントを紹介しました。
今回は、その中でも特に「クリティカルイベント」にフォーカスし、その重要性と決め方について掘り下げていきます。

リテンションマーケティングの準備に必要なものや確認すべきことが知りたい方は、過去記事をご覧ください。

クリティカルイベントとは?

クリティカルイベントは、ユーザーが製品の中で行う最も重要なアクションであり、コアバリューに密接に関連したものです。
各製品によって異なるクリティカルイベントが存在し、これがリテンションの鍵を握っています。具体的な例を見てみましょう。

このように、リテンションを測定する際には、クリティカルイベントはユーザーに実行してもらいたいアクションを指定します。

クリティカルイベントはいくつあるの?

通常、製品ごとに1つのクリティカルイベントを指定します。
しかし、一部の製品では複数のクリティカルイベントが存在することがあります。

例えば、フリーマーケットプレイスでは、「売り手」と「買い手」が異なるユーザー特性を持つため、それぞれにクリティカルイベントを指定することがあります。

リテンションを測定する際、単に製品の起動でリテンションを測定するのではなく、このクリティカルイベントの実行でリテンションを測定することが重要なのです。
これにより、プロダクトのコアバリューが継続的にユーザーに支持されているかを確認する事ができます。

クリティカルイベントの決め方

クリティカルイベントを決定する際には、以下の点に留意すると良いでしょう。
ユーザーエンゲージメントを向上させるための具体的なクリティカルイベントを見つける手助けとなると幸いです。

  • ユーザーが製品を使うたびに行ってほしいイベントは何か?
  • 会社としての指標や増やそうとしている数字は何か?
  • 複数の製品を提供している場合、それぞれの成功指標は何か?

まとめ

クリティカルイベントは製品のユーザーエンゲージメント向上において鍵となる要素です。
正しく設定されたクリティカルイベントは、リテンションを向上させ、製品の成果を最大化する手助けとなります。

ユーザーが製品をどのように利用するかを理解し、クリティカルイベントを明確に設定することで、持続的な成功への道を拓くことができます。

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