EC-CUBE×Amplitudeによるグロース

 

リテンションマーケティングの準備をしよう!

最近はマーケティングにおいて、既存顧客との関係性を維持し、継続的に製品を使用してもらうことに着目したリテンションが重要視されています。

特に、リテンション率を向上させることにより、ロイヤルカスタマーの育成にも繋がります。
ロイヤルカスタマーとは、「忠実な顧客」や「優良顧客」という意味を持ち、商品やサービス、企業、ブランドに対して愛着や信頼を持っている顧客のことを指します。
ロイヤルカスタマーは、繰り返し購入を行なったり、口コミで他の人に広めたりすることがあります。

本記事では、リテンションマーケティングを始める前に把握しておくべきポイントや、準備するべきものを解説していきます。
準備をしっかり行い、最適なリテンションマーケティングを展開していきましょう。


ユーザーの一瞬が鍵!リテンション向上のポイント


リテンションの向上は、ユーザーが製品(自社製品やECなどのプロダクト)をどのように利用するかを理解することから始まります。これにより、毎日、毎月、毎週の、どのリテンションを見るべきかどうかが明確になります。

例えば、カジュアルゲームのような製品では、「日単位」でリテンションを測定するのが適しているかもしれません。逆に、映画ストリーミングのような製品では、「週単位」でリテンションを測定するのが適しているかもしれません。
これらの違いは「プロダクト利用インターバル」と呼ばれ、各製品に独自の特性が反映されています。

さらに、リテンションの測定は製品の起動だけでなく、「クリティカルイベント」と呼ばれる、ユーザーが製品を実際に利用した瞬間を見ることが不可欠です。

このイベントは、ユーザーが製品をどれだけ本格的に利用しているかを示す重要な指標です。
例えば、特定の機能を使用したか、あるコンテンツを閲覧したか、購入行動を起こしたかなどが該当します。
これにより、単なる製品の起動だけでなく、本当の価値を生むユーザーの行動を見極めることができます。


分析ツールの見直し


リテンションの計測を開始する前に、アナリティクスが正しく起動し、重要なユーザーのイベントを計測できているかを確認することが重要です。

分析ツールの設定が十分でない場合、正確なデータを得ることが難しく、リテンションの改善が阻害される可能性があります。
そのため、分析ツールの設定や見直しはリテンション向上のはじめの一歩であり、分析セクションに進む前に検討すべき重要なステップです。

トラッキングしているイベントを整理し、データの妥当性を検証することで、信頼性のある分析結果を得ることができます。
適切なデータが揃っていない場合、リテンション向上に向けた施策の立案が妨げられる可能性があります。

データの正確性と信頼性を確保することは、リテンション向上の取り組みにおいて基本的かつ不可欠なステップです。


まとめ


ユーザーの動向を理解し、リテンションを向上させるための戦略を明確にしていくことが、製品の成功に不可欠です。
リテンションの改善は持続的なプロセスであり、正確なデータと明確な戦略が組み合わさることで、効果的な成果が得られるでしょう。

次回の記事では、「クリティカルイベント」と「プロダクト利用インターバル」という概念に焦点を当て、これらをマーケティング上でどのように活用するかについて詳しく解説します。

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事業内容

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