EC-CUBE×Amplitudeによるグロース

 

リテンションマーケティング実践編!〜まとめ〜

これまでの実践編では、リテンションマーケティングの基本的な手法を3つ紹介してきました。
それぞれ異なる特性や利用サイクルに対応する手法であり、ビジネスの成功に向けて重要な情報を提供します。

今回は、これらの手法を振り返りながら、次回のユーザーごとのアプローチ方法編にスムーズに繋げていきましょう!

リテンションマーケティングとは?

簡潔に言えば、「お客様やユーザーをずっと引き留めておくこと」です。顧客やユーザーが商品やサービスを継続的に利用し続ける度合いを示します。
高いリテンションであれば、多くのユーザーがその商品やサービスを使用していることを示しています。一方で、低いリテンションは競争が激しい状況で利用者がすぐに離れてしまう可能性を示唆しています。

したがって、企業やサービス提供者はリテンション向上の戦略を展開し、ユーザーの継続的な参加を促進するために努力します。これを「リテンションマーケティング」といいます。
リテンションマーケティングには基本的に3つの手法があるため、それぞれを理解し効果的な計測手法を選ぶことが重要です。

①N日リテンション

一つ目の手法は「N日リテンション」です。
N日リテンションとは、新規ユーザーがプロダクトを初回に利用した日を0日目とし、N日後に戻ってきてプロダクトを使用したユーザー数の割合を示すものです。

具体的には、N日リテンションは、定期的にユーザーに利用されるプロダクトで利用率を測定するのに非常に有効な手法であり、ゲーム、ニュース、SNSなどがその代表例と言えるでしょう。
もしもプロダクトの利用が日単位ではなく、週単位や月単位である場合は、「N週リテンション」や「N月リテンション」として同様の手法を適用します。

②Unboundedリテンション

二つ目の手法は、「Unboundedリテンション」です。

N日リテンションが特定の日におけるアクティブユーザー数を示す一方で、Unbounded リテンションは「その日以降」のユーザー数を考慮し、特に定期的でないプロダクトの利用率を正確に把握する際に優れた手法とされています。
Unbounded リテンションの優位性は、プロダクトの利用が定期的でない場合でも、ユーザーが何度戻ってくるかを包括的に計測できる点にあります。例えば、ある食品配達サービスの場合、ユーザーはそのサービスを毎日利用することを期待されていません。そのため、N日リテンションではなく、Unbounded リテンションを用いることで、よりリアルな利用データを取得できます。

また、Unbounded リテンションはチャーンレート(解約率)を確認する際に有益です。

③Bracketedリテンション

三つ目の手法は、「Bracketedリテンション」です。
Bracket リテンションは、利用が1週間、1ヶ月、1日単位で切り分けられない製品やサービスにおいて、真価を発揮します。

例えば、3週間ごとに製品を利用する製品を提供する場合、その3週間ごとの期間を「Bracket」として設定し、ユーザーがその期間内に戻ってきたかどうかを測定します。
Bracket リテンションは、プロダクトやサービスの特性に合わせて、より柔軟かつリアルなリテンションデータを取得することができる手法です。

まとめ

リテンションマーケティング実践編では、N日リテンション、Unboundedリテンション、Bracketedリテンションといった3つの手法を紹介しました。これらはそれぞれ異なる利用サイクルや特性に適しており、ビジネス戦略の構築において重要な情報を提供します。

次回は、ユーザーごとのアプローチ方法に焦点を当て、より効果的なリテンションマーケティングの手法について探求していきましょう!お楽しみに!

 

この記事の運営元は
EC-CUBEトップベンダーの
株式会社Refineです。
セキュリティ対策をはじめ、ユーザー行動に基づいたデザイン制作、機能カスタマイズ等、多種多様なECサイト制作を行っております。
事業内容

– EC-CUBE制作支援
– Shopify / Shopify Plus導入支援
– EC特化グロースマーケティング支援
– ECサイト保守・運用

\ 開発実績数500件を突破 /

ピックアップ記事

  1. ファネル分析で ECサイトの売上アップ
  2. 5つの業界におけるファネル分析の例とケーススタディ
  3. ECサイト運営で定点観測すべき指標とは?
  4. 商品毎の売上トレンドを数クリックで可視化する!

関連記事

  1. マーケティング

    ユーザー属性とペルソナ分析でリテンションを向上させる

    リテンションマーケティングを競合他社よりも効果的に行うには、ビジネスの…

  2. EC-CUBE×Amplitudeによるグロース

    ECサイトで新規顧客をリピーターにするには?

    ECサイトで新規顧客を獲得したら、その次は顧客を長く引き留める工夫が必…

  3. マーケティング

    Amplitude「ペルソナ」機能を使ってリテンションを向上させる

    ユーザー行動分析のAmplitudeに搭載されている「ペルソナ」機能を…

  4. マーケティング

    復帰ユーザーのリテンションを計測して効率的に顧客を増やす

    新規顧客の獲得には、「休眠ユーザー」に復帰してもらうよりも多くの費用と…

  5. マーケティング

    ロイヤルカスタマーの育成〜データ分析から具体的な行動へ〜

    ビジネスを成功させるためには、顧客の継続的な関与が欠かせません。前回の…

最新の記事

  1. ECサイト

    ShopifyとEC-CUBEの違い -仕様の差-
  2. ECサイト

    Shopifyで連携できるCRM -Salesforce Sync-
  3. ECサイト

    ECサイト、何でつくる?ECプラットフォーム別費用比較
  4. ECサイト

    EC-CUBEとShopifyの違い -ECサイトの種類-
  5. ECサイト

    ECカートプラットフォーム徹底比較!EC-CUBEとecforceの違いとは?
PAGE TOP