業界の話題

5GがEコマースにもたらす影響

1980年代に携帯電話が普及し始めてから約40年。
今では、どこにいてもスマートフォンでの動画視聴が当たり前となりました。

今の主流は「4G」ですが、これは飛躍的な通信速度が向上した節目を表しており、英語のGeneration(時代)の頭文字をとって名付けられています。

2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、10Gbps以上の通信速度である5G(第5世代移動通信システム)の実現を世界に先駆けて始動することになりました。

動画での商品訴求の主流化

商品の使用方法を紹介する解説的な内容や、動画から直接商品が購入できるSNS用の動画投稿など、ブランディングや売上向上のためにさまざまな動画が利用されています。

今や動画視聴は世界的なトレンドです。

全世界のインターネットトラフィックのうち、約7割以上が動画からという結果も出ています
ある調査によれば、商品説明を読むより動画視聴をした方がいいと思う人は前者の4倍にも達しており、動画視聴者は1.68倍も購入率が高くなると報告されています。

なぜ5Gが必要なのか

あらゆるモノがインターネットに接続するというIoTの時代を迎えた今、より効率的なモバイル通信回線が用いられると考えられています。家電や時計、メガネといったウェアラブル端末、自動運転の車などの生活必需品がインターネットに繋がっているわけです。

しかし、現在の4Gのネットワークでは、IoTで想定されるような非常に多くのデバイスを同時に接続することはできません。

そこで必要とされるのがこれまでにない規模の通信技術、すなわち「5G」です。そしてIoT時代の5Gに必要とされているのが、「多接続性」「低遅延の実現」。

数兆個におよぶ機器がインターネットに接続されることが考えられるIoT時代には、通信機器のキャパシティを大きく見直す必要があります。

5Gのメリット

従来の通信技術の約1,000倍以上の容量になるため、4Kや8Kといった高画質の動画も美しく快適に視聴できるようになります。

また、複数の端末の同時接続が可能となりお正月や災害時などの通信制限がかかりやすい時にも、快適に通信できることも目標とされています。

そして、従来の2分の1から3分の1程度の電力を削減できると言われているため、今まで以上に充電が長く持つというメリットも挙げられます。

IoTの世界でも5Gのメリットを受けることになり高齢化が進行する農業や建設業では、すでに建機の遠隔操縦に成功した事例もあるなど、今後働き方が変わる可能性があるとされています。

動画が躍進する

現在ではウェブサイト訪問時にサーバーが反応するまでの僅かな遅れが生じており、この数秒の遅れが訪問者を記事やサイトから離す原因となっています。

しかし5Gにより読み込みの遅延が発生しないため、ユーザーの満足感は高まるでしょう。

また、5Gが普及するとされる2020年には、AR(拡張現実)VR(仮想現実)との組み合わせで動画が視聴されることが予測されています。

例えばスポーツ観戦を競技場でしながら手に持ったスマホでは選手の視点で映像が見られたり、スマホ画面をかざすだけで選手についての詳細な情報が見られたり。

これまでの生活では想像できない便利さが当たり前となる中で、動画なしでのアプローチは不可能となります。

Eコマースへの影響

動画コマースやライブコマース、VRコマースといったEコマースの世界にも、多大な影響を与えると考えられています。

従来はLPを作成し、商品の魅力を伝えていましたが、今後は動画を視聴しながら商品を購入することも可能になります。動画サービスが一般化するのに伴い、ECサイトでも、写真やテキストのみではなく動画で商品の魅力を伝えていく必要があります。

ここで少し、それぞれのコマースについてご説明します。

1.動画コマース
動画コマースとは、視聴者が動画を視聴しながら動画上で買い物ができるというコマースです。
主な動画コマースとして、株式会社CRI・ミドルウェアが提供する「LiveAct PRO」やメルカリの「メルカリチャンネル」などが挙げられます。

2.ライブコマース
ライブコマースとは、生放送で視聴者とコミュニケーションをとりながら商品を紹介する、いわばテレビショッピングのインターネット配信版。
視聴画面からそのまま購入画面へ誘導でき、「いま、欲しい!」という瞬間的なニーズをうまく購入に繋げられる画期的なアイディアとして注目されています。
魅力的な配信にするためには、インフルエンサーの協力も必須です。

3.VRコマース
VRコマースとは、バーチャル空間にリアルな店舗を再現し、離れた場所からまるで本当にお店で買い物をしているかのような体験ができるコマースのこと。
すでに日本でも、株式会社セブン&アイ・ホールディングスや株式会社パルコなどでの導入実績もあります。

ファッション動画コマースアプリ「GINI」

株式会社3ミニッツが提供する、日本初のファッション動画コマースアプリ「GINI」。

スマートフォンでコーディネート動画を見ながらショッピングを楽しめるアプリで、メインターゲットは25〜35歳の女性です。

販売するすべてのアイテムに動画を用意しており、長さは15秒〜1分程度。気になるコーディネートをタップするとコーディネート動画がフルスクリーンで再生され、動画を見るだけでトレンドがわかると評判です。

普段の生活の用事がほぼスマホで完結するような、今の時代にとてもフィットしたサービスと言えるでしょう。

動画コマースが顧客満足度の向上に繋がる

ECサイトで動画による商品説明が主流になったときに、あなたのサイトが写真とテキストのみだとした、ユーザーはどんな反応を示すでしょうか。

写真から動画と、科学技術の飛躍的な進化に伴いユーザーが求めるものも日々変化しています。動画コマースを活用することは、これからの時代のスタンダードな選択になるでしょう。

2020年の5Gの普及に向けのEコマース事業に関わる人は、自社サイトについて
さまざまなアイデアを巡らせておく必要がありそうです。

まとめ

5Gが実用化され、スマートフォンでも対応できるようになれば動画広告市場は大きな変化を見せます。そして、買い物という行為に驚きと感動を与えることは確かとなりそうです。

ライバルとの差別化を図るため、これを機に動画コマース導入を検討してみてはいかがでしょうか
動画コマースをECに組み込む際は、ぜひRefineにお問い合わせください。

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