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業務効率化に必要なスタンスとは?(EC-CUBE千葉UG 5th 業務の無駄を省いて1%でも利益率を上げよう!)

EC-CUBE千葉ユーザーグループ(以下EC-CUBE千葉UG)とはECサイト構築のオープンソースパッケージである「EC-CUBE」のユーザーの集まりです。EC-CUBEを用いてショップを構築する開発者、ショップ運営者、そしてEC-CUBEが好きな人。誰でも自由に参加できるコミュニティです。


EC-CUBE千葉ユーザーグループ

Refineフロントエンジニアの木原です!月1でやっているEC-CUBE千葉UGも早いもので5回目になりました。
今回のテーマは「業務の無駄を省いて1%でも利益率を上げよう!〜EC運営の業務効率を考える〜」です。
第2回ではGoogle Analyticsを用いたサイトの分析、続く第3回では分析を元にしたマーケティングツールの導入など足し算の方法で利益UPを考えました。
一方で直接的に利益とはならないものの、人件費はネットショップ運営にあたり大きなコスト。ここを抑えることで利益率をあげることも十分可能です。
では「今回は引き算の方向で利益率をあげることを模索しよう!」ということで「業務効率化」をテーマにしました。
会を通して「業務効率化に必要なスタンス」が見えて来たように思います。イベントのレポートと合わせてシェアします。

 

本題に入る前にまずは恒例の自己紹介ワーク。参加者のほとんどがショップオーナー・運営者さんでした。
EC-CUBE千葉UGはあくまでもコミュニティ。参加者同士の繋がりも大切にしています。そのため、毎回自己紹介の時間を設けています。

他己紹介ワークの様子

毎回どんなワークをやろうかなーと考えていますが前回好評だった「他己紹介」をやってみました。自分で自分を紹介する自己紹介ではなく、隣の人のことをインタビューして、代わりに紹介してあげるというワークです。
会って間もない人を必死にインタビューしてなんとか伝える。簡単なようでなかなか難しい…。
恥ずかしいながらも仲が深まったように思います。

EC事業者でありプラットフォーム提供者 Hamee株式会社

今回はゲストにHamee株式会社(以下: Hamee)の加藤 誠さんをお招きました。
HameeはiPhoneケースでお馴染みのiFaceをはじめとしたスマホグッズの製造、販売を行うEC事業者です。
また同時に、同社がEC事業の業務効率化をするにあたって必要だったシステムを「ネクストエンジン」というサービスに落とし込んで提供しています。
加藤さんはもともと情報科を卒業してWEB業界に就職したこともあり、プログラムもわかるしECサイト運営もやっていたという、まさにEC人です。

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Hamee株式会社の加藤誠さん

まずはネクストエンジンの説明から。
先に述べた通り、Hameeはコマース事業から始まった会社で、業務を楽にするために一元管理システムを導入したようです。
しかし業務には合わなかったそうで、結果自前で「ネクストエンジン」を作ったのだそう。主な機能は在庫の連携、受注処理、商品ページ管理です。
他の企業にも需要があるのでは?というところからプラットフォーム事業を始め、現在は2万7000店舗以上でネクストエンジンが利用されているようです。
もちろんEC事業にも力を入れていて2017年の楽天SHOP OF THE YEARにも輝いたそうです(素晴らしい!)。
ネクストエンジンの詳しい説明はこちらから → https://hamee.co.jp/ir/individual/next-engine

業務効率化に必要なことは「断捨離」

加藤さんのお話の中で参考になる点は多々ありましたが、
「業務効率化とは何か?と聞かれたら断捨離だと答えます。」
この言葉が一番印象に残りました。

少し強めの言葉に驚きましたが、具体的には
・何かのシステムを入れたり
・何かの作業を辞めたり
・何かの作業フローを変えたり
ということを指すようです。
「システムを入れる」ということも裏を返せばこれまでのやり方を捨てるということになりますね。

実際にHameeでは

  1. 前払い決済の取りやめ
  2. 代引きの取りやめ

という思い切った断捨離をして来たそうです。

まず「1.前払い決済の取りやめ」では「振込番号発行」「入金確認・処理」「未入金対応」の3つが自動化を阻んでいたそうで、これをやめることで発送状況の問い合わせもなくなり、自動化率が上がっただけでなく工数削減(3時間/日)に繋がったそうです。
1日あたり3時間だと年間に換算すると膨大な時間をセーブできたことになりますね。

また「2.代引きの取りやめ」の直接的な要因は「代引き手数料値上げ」と「楽天ペイによる前払い決済復活」にあったようです。

注文した後に「やっぱり買わなければよかったかな…」と思ってしまうことがありますが、代引きを選択した人が結果的に受け取りを拒否してしまうと、EC事業者は往復の配送費用だけがかかってしまいます。
それに加えて、手数料の値上げなどは大きな痛手。Hameeは思い切って代引きを辞めたそうです。

どちらの「断捨離」もデメリットはほとんどなく、大幅な時間的コスト削減に繋がったそうです。

業務効率化に「本気で取り組む」

「売り上げUPに必要なことは本気で取り組むこと」とも加藤さんのお話の中でありました。
「ECでちょっと売れれば良いや」ぐらいの温度感ではまず売れないとのことです。

私自身も普段、サイトがどれくらい見られているか、どこで離脱されているか、なぜ売れないのかなどをGAのデータをもとに考えることがありますが、「生半可な気持ちで物は売れない」ということは強く実感しています。

この話はあくまでも「売り上げアップに必要なことは」という文脈でした。
しかし、「本気で取り組む」の延長線上に「業務効率化」もあるのではないでしょうか?

ネットショップを開いた段階では受注が少なく、受注してから発送完了後の対応まで手動で行っても大きな苦にはなりません。この段階では一連の業務フローに対して問題意識がないのではないかと思います。
しかし順調に受注数が伸びていくとだんだんと手動で対応することに無理が生じてしまいます。
受注から発送完了後までを対応する担当者はついそちらに意識を取られがちで、なかなか根本を変えようという気持ちにならないのではないでしょうか?

私もプロジェクトで運用業務を手伝うことがありますが、「業務フローを改善しよう」と思う人は少数で、敷かれたフローの中でいかに早く対応するかに焦点が奪われがちです。
またそのような業務フローに対して提案を行っても、リーダーに問題意識がなく、変えることが難しいケースもありました。

ちょうどネクストエンジンの導入をきっかけに受注件数が月間2万件から6万件に増えた事例を加藤さんが紹介していました。

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もちろん売り上げUPの全ての要因がネクストエンジンにあったわけではなく、6万件売れるポテンシャルがあったのに、これまでのやり方(もっというと非効率なやり方)が捨てられず、2万件に留まっていたのだそうです。
そこをなんと社内風土から改革し、現在のような結果になったようです。

古いやり方を捨てることは容易ではありませんが、これも「本気で変える」と決断した上で成り立った業務効率化なのだと思います。

普段の業務で効率化できるポイントはないか?を問い、見つけたらそれに本気で取り組むことが業務効率化には大切なのではないかと考えさせられました。

 

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やっぱりイベントの後のお酒はうまい!イベント後の懇親会も大盛り上がりでした!

 


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https://www.facebook.com/groups/eccube.chiba/

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